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はじめに|レース名から始まる京都の街歩き
競馬のレース名には、さまざまな地名が使われています。
普段は何気なく目にしている名前ですが、その土地にはどんな景色が広がっているのでしょうか。
「競馬のレース名から始まる旅」シリーズでは、そんな地名をきっかけに、実際にその土地を訪ねています。
今回の目的地は、京都競馬場で行われる「北野特別」の名前にもなっている、京都市上京区の北野エリアです。
北野天満宮を中心に、上七軒の花街、一条通の妖怪ストリート、北野商店街まで歩いてきました。
歴史ある神社から、趣のある街並み、個性的な商店街まで。ひとつの地域を歩くだけで、さまざまな京都の表情に出会えた一日でした。
北野特別の「北野」とは?
北野特別は、京都競馬場で行われる特別競走のひとつです。
2026年は10月31日(土)、京都競馬場の第9レースとして、芝2000mで開催される予定です。
レース名の「北野」は、京都市上京区の地名に由来します。
JRAの特別レース名解説でも、学問の神様として知られる菅原道真を祀る北野天満宮がある地域として紹介されています。
その北野天満宮は、梅や紅葉の名所としても親しまれている場所です。
今回は北野天満宮を散策の中心に、周辺の街にも足を延ばしてみることにしました。
今回の散策ルート|北野白梅町駅から街を巡る
今回の散策は、嵐電の北野白梅町駅からスタートしました。

歩いて巡ったのは、次のような場所です。
北野白梅町駅 → 北野天満宮 → 上七軒 → 北野プリン → 一条妖怪ストリート → 北野商店街
有名な観光名所を訪れるだけでなく、その周辺の通りや商店街にも立ち寄ってみました。
北野天満宮へのアクセスと周辺スポットの基本情報
ここでは、北野天満宮へのアクセス方法と、今回訪れたスポットの営業時間・料金をまとめました。
北野天満宮へのアクセス
北野天満宮へは、嵐電(京福電鉄)や京都市バスを利用してアクセスできます。
最寄り駅は嵐電北野線の「北野白梅町駅」で、北野天満宮までは徒歩約5分です。
今回の散策でも、この北野白梅町駅を出発地点にしました。
京都駅や二条駅などからは、北野天満宮の近くまで市バスで向かうこともできます。
| 出発地点 | アクセス方法 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| JR京都駅 | 市バス50系統 | 約35分 |
| JR二条駅 | 市バス55系統 | 約15分 |
| JR円町駅 | 市バス203系統 | 約10分 |
| 阪急西院駅 | 市バス203系統 | 約20分 |
| 京阪出町柳駅 | 市バス203系統 | 約20分 |
| 京阪三条駅 | 市バス10系統 | 約30分 |
| 地下鉄今出川駅 | 市バス51・203系統 | 約15分 |
| 嵐電北野白梅町駅 | 徒歩 | 約5分 |
※市バスはいずれも「北野天満宮前」下車。所要時間は目安で、交通状況によって変わります。
車の場合は、北野天満宮に参拝者専用駐車場があります。
ただし、毎月25日の縁日や一部の行事開催時には利用できないため、車で訪れる際は注意が必要です。
今回訪れたスポットの営業時間・料金
北野天満宮は早朝から参拝できますが、周辺の店舗や施設は営業時間が異なります。
今回の散策で立ち寄った場所の基本情報をまとめました。
| スポット | 営業時間・公開時間 | 料金・定休日 |
|---|---|---|
| 北野天満宮 | 7:00〜17:00 | 境内参拝無料 |
| 北野天満宮 授与所 | 9:00〜16:30 | お守り・授与品などは別途 |
| 北野天満宮 もみじ苑 | 9:00〜16:00(期間限定) | 大人1,500円・小学生700円 |
| 上七軒 | 街並みは時間を問わず散策可能 | 散策無料 |
| 上七軒歌舞練場 | 公演・催事によって異なる | 催事ごとに異なる |
| 北野プリン 春告げ | 10:00〜17:00 | 不定休 |
| 一条妖怪ストリート | 通りの散策は自由 | 散策無料・店舗ごとに異なる |
| 北野商店街 | 通りの散策は自由 | 散策無料・店舗ごとに異なる |
※2026年10月28日時点の確認情報です。営業時間や料金は変更される場合があります。
上七軒や一条妖怪ストリート、北野商店街は、通りを散策するだけなら特定の開場時間はありません。
ただし、店舗への立ち寄りや買い物を楽しむ場合は、それぞれのお店の営業時間を確認しておきましょう。
また、上七軒歌舞練場は通常の観光施設のように自由に館内を見学できるわけではなく、公演や催事に合わせて訪れる場所です。
秋に訪れるなら北野天満宮のもみじ苑も
北野天満宮では、秋に史跡御土居の「もみじ苑」が公開されます。
2026年の公開予定は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開期間 | 2026年10月31日〜12月6日 |
| 通常公開 | 9:00〜16:00(最終受付15:40) |
| ライトアップ | 11月13日〜12月6日 |
| ライトアップ期間の公開時間 | 9:00〜20:00(最終受付19:40) |
| 入苑料 | 大人1,500円・小学生700円 |
| 未就学児 | 無料 |
※入苑料には茶菓子が含まれます。境内の通常参拝とは別料金です。
今回は開苑前の10月27日に訪れたため、もみじ苑の紅葉は楽しめませんでした。
秋の北野散策を考えている方は、公開期間に合わせて訪れてみるのもよさそうです。
散策前に確認しておきたい公式サイト
営業時間や催事情報は変更されることもあります。訪問前には最新情報を確認しておくと安心です。
北野天満宮を参拝するだけでなく、その周辺に広がる街も歩いてみると、また違った京都の魅力に出会えるかもしれません。
北野天満宮へ|学問の神様を祀る京都の名所
北野白梅町駅から北野天満宮へ。
嵐電北野線の終着駅である北野白梅町駅を出て、飲食店などが並ぶ通りを進んでいきます。
北野天満宮は、菅原道真を御祭神として祀る神社です。

学問の神様として広く知られ、合格祈願などでも多くの人が訪れます。
大きな鳥居をくぐると、緑に囲まれた参道が続き、その先には歴史を感じさせる楼門が姿を現します。

訪れた日は学生さんの姿も多く見かけました。学校行事だったのでしょうか。境内には多くの参拝者が訪れ、賑わいを見せていました。
境内にはさまざまな牛の像も
北野天満宮で印象に残ったもののひとつが、境内のあちこちにある牛の像です。
牛は天神さまのお使いとされ、菅原道真とも深い関わりがあります。
なかでも「撫で牛」は、頭を撫でて学業成就を願うなど、古くから親しまれてきた存在です。
境内を歩いていると、場所によって異なる姿や表情の牛に出会えます。
参拝だけでなく、こうした牛の像を探しながら境内を巡ってみるのも楽しみ方のひとつです。


秋には史跡御土居のもみじ苑も
訪れた10月27日は、紅葉シーズンを迎える少し前でした。
北野天満宮には、豊臣秀吉が築いた土塁「御土居」の遺構を生かしたもみじ苑があります。
2026年は10月31日から12月6日までの公開予定で、訪問時は開苑を控えていました。
今回は紅葉の見頃には少し早かったものの、秋が深まった頃にはどんな景色が広がるのでしょうか。
季節を変えて、もう一度訪れてみたい場所です。

絵馬所に並ぶ三十六歌仙|実は西陣織で作られた額
境内を歩いていると、建物の軒下にずらりと並ぶ、人物と和歌が描かれた額が目に入りました。

こちらは北野天満宮の「絵馬所」に掲げられている三十六歌仙の額です。
三十六歌仙とは、平安時代の藤原公任が選んだ36人の優れた歌人のこと。小野小町や紀貫之など、歴史の授業でも耳にする人物が含まれています。
さらに調べてみると、ここに掲げられている額には、京都の伝統工芸である西陣織が使われているそうです。
絵のように見えて、実は織物で表現されているというのは驚きでした。
北野天満宮は学問の神様として有名ですが、和歌や芸能文化とも深い関わりを持っています。
何気なく見上げた建物にも、京都の歴史や文化が詰まっていました。
上七軒へ|静かな花街の街並みを歩く
北野天満宮を訪れたあとは、東側にある上七軒へ向かいました。

上七軒は、京都にある五つの花街のひとつで、最も長い歴史を持つとされています。
その名前は、室町時代に北野天満宮の修復で出た残材を使い、七軒の茶店を建てたことに由来すると伝えられています。
北野天満宮と上七軒。別々の観光スポットとして知っていたとしても、こうした歴史的なつながりを知ると、街歩きが少し面白くなります。
実際に歩いてみると、物静かで、独特の雰囲気がある街並みが印象に残りました。
落ち着いた色合いの建物、格子のある町家、軒先に並ぶ赤い提灯。

大通りから少し入っただけで、周囲の空気が変わったように感じられます。
上七軒歌舞練場にも立ち寄る
上七軒には、芸妓さんや舞妓さんが舞踊などを披露する「上七軒歌舞練場」があります。
春には「北野をどり」、秋には「寿会」が開催されるなど、花街の伝統文化が現在も受け継がれています。
今回は建物の周辺を歩きました。


華やかな舞台が開かれる場所でありながら、普段の街並みは落ち着いていて、ゆっくりとした時間が流れているように感じました。
京都の賑やかな観光名所とは、また違った魅力があります。
上七軒は、目的地へ急ぐのではなく、街並みそのものを楽しみながら歩きたい場所でした。

北野・上七軒の散策とあわせて西陣織の伝統に触れる【PR】
北野天満宮や上七軒の散策を楽しんだら、京都の伝統工芸に触れてみるのもおすすめです。
近くにある「奏絲綴苑(そうしつづれえん)」では、伝統的工芸品「西陣爪掻本綴織(にしじんつめかきほんつづれおり)」の工房見学や手織り体験ができます。
気軽に伝統工芸の世界を知りたい方には、約1時間以内の工房見学。本格的なものづくりを楽しみたい方には、約6時間かけて絹糸を織る1日体験も用意されています。
北野の街並みを歩くだけでなく、京都の職人文化に触れるのも素敵な旅の楽しみ方ですね。
▶ 西陣織の工房見学をチェックする(1,200円) ▶ 西陣織の手織り1日体験をチェックする(12,000円)※いずれも事前予約制です。料金・開催日は予約ページをご確認ください。1日体験は昼食の持参が必要です。
北野プリンでひと休み|季節限定のシャインマスカットプリン
街歩きの途中、北野天満宮の近くにあるプリン専門店「北野プリン 春告げ」に立ち寄りました。

今回選んだのは、季節限定のシャインマスカットプリンです。
価格は650円(税込・2026年10月27日の店頭表示)。

瓶の中にはプリンと透明感のあるゼリー、そしてシャインマスカットが入っていて、見た目も華やかでした。
スプーンですくうと、それぞれの層が重なった様子も楽しめます。

歴史ある神社や花街を歩いたあと、こうしたスイーツに出会えるのも街歩きの楽しみのひとつです。
季節によって違うプリンが登場することもあるので、北野を訪れた際に立ち寄ってみるのもよさそうです。
一条妖怪ストリートへ|商店街に妖怪が現れる?
続いて訪れたのは、一条通にある「一条妖怪ストリート」です。

正式には大将軍商店街といい、妖怪をテーマにした街づくりが行われています。
この一条通には、古くなって捨てられた道具が妖怪となって行進したという「百鬼夜行」の伝承があります。
そんな土地の歴史を生かして、商店街のあちこちに妖怪の置物や装飾が設けられているのです。
店先や窓に潜む個性的な妖怪たち
実際に歩いてみると、店先にはさまざまな妖怪の人形が置かれていました。
人間の姿をしたものから、どこか愛嬌のある妖怪まで、種類もさまざまです。

なかには建物の2階の窓から、こちらを見下ろしているような妖怪も。

昼間でも少し不思議な雰囲気がありますが、日が暮れるとまた違った印象になりそうです。
散策中には、海外からの旅行者と思われる方の姿も見かけました。
先ほど歩いた上七軒の落ち着いた街並みとは、また違った雰囲気です。
普段の商店街の中に、ちょっとした非日常が混ざっている。
観光地として有名な神社や寺院とは違う、面白い街歩きが楽しめる場所でした。
北野商店街へ|地元の暮らしと昔の電車の面影
妖怪ストリートを歩いたあとは、北野商店街へ向かいました。

こちらは「ふれあいの街 きたの」として親しまれている商店街です。
スーパーマーケットや100円ショップなど、地元の方が普段利用するようなお店が並んでいます。
通りにはBGMも流れ、観光地とはまた違う、京都の日常を感じられる雰囲気でした。
訪れたのはハロウィン直前。商店街にはおばけのバルーンも飾られていました。

妖怪ストリートから歩いてきたこともあって、なんだか妖怪たちの散策がまだ続いているような気分になります。
商店街に残る「チンチン電車」の記憶
北野商店街を歩いていて気になったのが、電車のモチーフです。


街灯や案内看板、路面などに、昔の電車を思わせるデザインが見られました。
実はこの地域には、かつて京都市電の北野線が走っていました。
「チンチン電車」とも呼ばれたこの路線は、1961年に廃止されています。


今回の散策の出発地点だった嵐電北野線とは、別の路線です。
今は電車が走っていなくても、街の中にその記憶が残されている。
事前に観光スポットを調べて訪れるだけでは、なかなか気づけない発見かもしれません。
何気なく歩いた商店街にも、街の歴史が隠れていました。
北野を歩いて感じたこと|ひとつの地域にいくつもの顔
今回は「北野特別」というレース名をきっかけに、京都・北野の街を歩いてきました。
歴史と信仰の北野天満宮、静かな花街の上七軒、妖怪たちが迎える一条通、そして地元の暮らしを感じられる北野商店街。
近い場所にありながら、それぞれまったく違う魅力を持っています。
北野天満宮だけを訪れて帰っていたら、知らないままだったこともたくさんあったと思います。
特に印象に残ったのは、有名な観光地から少し離れるだけで、街の雰囲気が大きく変わることでした。
京都の魅力は、有名な神社や寺院だけではありません。
その周辺に広がる街並みや、人々の暮らしにも、歩いてみて初めて出会える面白さがありました。
おまけ|街で見つけた数字から、北野特別の馬券を考えてみる
今回の散策では、もうひとつ気になったことがありました。
「上七軒」「一条通」「七本松通」「千本通」など、歩いていると数字の入った地名や通りの名前を何度も目にしたのです。
そういえば、散策の出発地点だった北野白梅町駅の駅番号も「B9」。
そして2026年の北野特別は、京都競馬場の第9レースです。
ここまで数字が重なると、せっかくなので競馬にも結びつけてみたくなりました。
そこで今回は、北野特別で馬番「9」の単勝・複勝馬券を買ってみようと思います。
単勝は選んだ馬が1着になれば、複勝は原則3着以内(出走頭数によって異なります)に入れば的中する馬券です。
競馬をきっかけに街を歩き、その街からまた競馬の楽しみ方が生まれる。
こんな遊び心も、「競馬のレース名から始まる旅」ならではなのかもしれません。
※馬券の購入は20歳以上の方に限られます。楽しむ際は無理のない範囲で。
結果はレース終了後に追記いたしますのでお楽しみに!
まとめ|北野特別から広がった京都の街歩き
京都競馬場の「北野特別」から始まった今回の散策。
北野天満宮という有名な観光スポットだけでなく、周辺にも歩いて楽しめる場所がたくさんありました。
特に、上七軒の静かな街並みと、一条妖怪ストリートの個性的な雰囲気は対照的で、それぞれ違った魅力を感じられます。
そして、普段の暮らしが感じられる北野商店街にも、昔の電車の歴史が残されていました。
競馬のレース名を見て、そこがどんな土地なのか少し気になったら、実際に訪れてみる。
そこから思いがけない景色や発見に出会えることがあります。
次に「北野特別」の名前を目にしたときは、今回歩いた京都の街並みを思い出しそうです。
競馬場から少し離れた場所にも、競馬をきっかけに楽しめる旅があります。
取材日:2026年10月27日


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